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日日是好日(2011年12月~2015年12月分)

2015/12/17「いなみかえるの宿」

 印南町には、「いなみかえるの宿」という農家民泊グループがあり、うちも入っています。

今年の秋は、印南町に、たくさんの小学生や、外国の中高生(台湾、中国、マレーシア)が来てくれました。
 小学生は、とても元気です。早起きして、川へ生き物を探しに行きました。
 外国の中高生は、とても礼儀正しく、また、「ありがとう。」「おいしい。」「ごちそうさま。」と一生懸命、日本語で伝えようとしてくれます。
 和歌山の山あいの限界集落で、多くの、国内外の子供達と交流できること、本当にうれしく思います。

2015/9/20「稲刈り完了」
 一部残していた稲を、農家民泊に来てくださった方に刈っていただき、今年の稲刈りが無事に終了しました。
 7月に雨が続いた時には苗がおかしな色になり、今年は実らないのかなと心配しましたが、無事に収穫できました。
今年は、春から秋まで、何度も雨続きと日照不足、加えて台風の被害が大きく、野菜も梅も大きなダメージも受けました。
今の栽培法に満足せず、天候不順の影響を少なくする栽培法(もっと自然に近づける?)をもっと探らねばと気づかされました。

 今年も、異常気象のために大きな被害の出た地域が多かったと思います。同じ、自然を相手とする者として、被害の出た地域が早く回復することを心から祈ります。


2015/5/26「いなみMOA自然農法研究会」

 今年4月より、「いなみMOA自然農法研究会」がスタートしました。
MOA自然農法文化事業団の和歌山担当の木本育夫先生に講師に来ていただき、月1回の勉強会も行っています。
 生産者だけでなく、家庭菜園を始めたいという方、自然環境に関心を持たれている方、お孫さんのために野菜を栽培してあげたいという方も参加してくださっています。
いろいろな分野のプロフェッショナルの方が参加してくださっていて、とても勉強になります。
いなみMOA自然農法研究会 https://www.facebook.com/inami.moa

 

2015/1/4「年賀状その2『いつも喜んでいなさい。』」

 知り合いのクリスチャンの方は、毎年、年賀状に聖書の言葉を書いてくださります。

 今年は、

「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。

 すべての事について、感謝しなさい。」(第2テサロニケ5:16)

でした。

 毎日バタバタしていると、つい不満や不安ばかりになり、喜び感謝することを忘れてしまっていました。新しい年のはじめにこの言葉を贈ってくださったことに感謝です。

 畑や田んぼは、太陽、雨、土、さまざまな生き物といった自然のめぐみによって収穫させてもらっています。

 「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。

 すべての事について、感謝しなさい。」

 この言葉を日々忘れないようにしたいと思います。


2015/1/1「年賀状その1『癒されにいきます!』」

 新年あけましておめでとうございます。良き一年になることを、お祈り申し上げます。

 今日、元旦の朝早く、郵便屋さんが年賀状を届けてくれました。多くの友人に共通していたのが、「今年も癒されに行きます!」と書いてくれていたことです。

 こちらは、山に囲まれ、小川がながれています。静かな時間が流れています。

 自然の気・エネルギーが充満しているために、その場で時間をすごすだけで、人の心や身体にも、良いエネルギーがみなぎっていくのかなと思います。
 毎日すごしていると、その良さに気づかなくなっていきがちですが、自然・環境に感謝して毎日をおくらねばと改めて感じました。

 

2014/9/5「梅ジュース」

 数日前から気温が下がり、急に秋の気候になりました。9月に入っても猛暑が続いた昨年とは大違いです。昨夏は、畑が干ばつの影響をうけましたが、今年は雨続きでした。日照不足が心配です。

 この夏も、水分補給に梅ジュースが役立ってくれました。梅の収穫は6月ですが、その時に梅ジュースを作っておくと、ちょうど7・8月の暑い時期に飲み頃になります。

 作り方は、きれいな瓶に、梅(洗って水気をふきとり、包丁や串で傷をつける)と砂糖を、重さ1対1の割合で入れるだけです。

 梅1キロと砂糖1キロから、だいたい梅ジュース1リットルできます。それを、5~8倍に薄めて飲みます。

 以前、砂糖の割合を減らしたところ、アルコールのような風味がしてしまったので、砂糖は減らさない方が良いようです。

(写真は、てんさい糖を使っているので、茶色くなっています。) 

2014/9/1「もぐさ作り」

 8月、農家民泊に来てくださった方に、乾燥よもぎからの、もぐさ作りとお灸を体験していただきました。

 今、お灸が人気ですが、お灸に使う「もぐさ」は、よもぎの葉の裏の毛です。

 この「もぐさ」は手作りすることができます。「乾燥よもぎをミルサーにかける」→「ザルでふるう」ということを繰り返すのです。

 昔の人は、よもぎという身近な植物を使って健康維持をしていたのですね。

2014/2/14「自然のほうに合わせて」

 普段はあまり雪は降らないのですが、昨晩からの降雪で、雪が積もりました。

温暖な和歌山県では、あまり雪は降りません。沿岸部はほとんど降らず、高野山・龍神といった山のほうに行くにしたがって雪が多くなります。

 畑にも雪が積もっていますので、野菜を収穫できません。野菜のお送りも待っていただくことになりました。

雪が降らなくても、冬は昼頃まで畑や野菜が凍り、収穫・お送りできない日が普通です。

 自然相手のことですので、いつ何があるかわかりません。野菜等をご購入くださる方には、いろいろご理解をおねがいしています。
 

 カレンダーや手帳に書いた予定表通りに毎日を過ごすのではなく、自然に合わせて、自分を柔軟に変えて生きるのが、古くからの自然に沿った人間の生き方だったのではないのかなと思います。
(写真は、雪の重みに耐えきれなかった、うちの千両小屋です。)

 

2014/1/4「面倒くさいことを」

 あけましておめでとうございます。

今年が良い年となりますことを、お祈りいたします。

今年もよろしくお願いいたします。

 

 宮崎駿さんが、「世の中の大事なことって たいてい面倒くさい」とおっしゃったそうです。

農薬や化学肥料を使わない自然農法は、確かに「要領が悪い」と思いますが、今年も「面倒くさい」ことをゆったりとやっていきたいと思っています。

 

 写真は今朝の茶粥です。お正月に胃を傷めてお粥を食べているわけではなく、普段の朝ごはんです。

「紀州の茶粥」といわれるものの、最近は年配の方以外はあまり食べなくなってきているみたいですが、胃腸に負担のかからない朝食です。(レシピは、梅、梅干のページをごらんください。)

お米と梅干は自家製ですが、今年は茶摘みから、番茶、ほうじ茶作りをしたいと思います。

「面倒くさい」ことを時間をかけてする生活は、結構ぜいたくですよ

(^-^)。

2013/12/30「2013年」

 もうすぐ今年も終わりです。

今年もたくさんの方々にお世話になりました。ありがとうございました。

 今年の夏、こちらの地域はほとんど雨が降らず、また高温が続き、畑が大きなダメージを受け、野菜のお送りをストップさせていただきました。やはり異常気象が起きているのでしょうか?

このような気象が毎夏続く場合に備え、来年は夏の作物や場所を考えます。

 今年の成長ですが、自家採種できる種類が増えたことです。

野菜は、よく似たグループに属する野菜で、同じ時期に花が咲く野菜だと、風や虫による授粉により、種類が混じってしまう可能性が高くなります。

この野菜は他と混じらないと見きわめられる野菜が増え、自家採種できる野菜が増えました。

(場所の遠く離れた畑だと、混じらずに採種できるのですが、山のほうの畑は猪や鹿の害が大きいため、なかなか難しい状況です・・・。同じ畑内でも自家採種できる方法を研究していきたいと思っています。)

 写真は、今年の白菜です。白菜は、秋のある一定時期までにある大きさまで成長していないと葉が巻きません。

昨年は苗の時にすべて虫に食べられ、種を蒔きなおしているうちにタイミングが遅れ、すべて「巻かない白菜」になってしまいました。今年は、昨年の失敗を生かせたのか、葉がきれいに巻いてくれました。

(近年、猛暑の夏から寒い冬への移行期間が短いため、秋蒔き野菜のタイミングが難しくなっています。)

 また今年の大きな変化は、農家民泊のオープンです。たくさんの方が来てくださり、ご縁を結ぶことができました。また、「いなみかえるの宿」(印南町は、和歌山県内外・海外からの小中高生の民泊受け入れをすすめています。)でも、和歌山県内外、海外から、多くの子供たちが来てくれ、楽しい時を過ごすことができました。

ご縁に感謝です。

 来年も、少しずつ前進できるようにします!

 

2013/12/25「お正月の準備」

「いなみ かえるの宿」の、マレーシアの中高生の受け入れ(2組)も終わりましたので、そろそろお正月の準備をしています。

山に行き、大王松(写真)と高野槇を切ってきました。大王松はこちらの地域ではときどき見かける葉の長い大きな松で、うちも山に植えています。

この大王松と、先に切ってある千両を持って、日ごろお世話になっているおうちに配りに行くのがうちの年末行事です。

 

2013/12/15「百舌鳥(モズ)のはやにえ」

 秋から冬にかけての時期は、梅の木の枝の剪定をしたり、梅の木の、虫に入られた部分を治療したりする時期です。

梅の木の剪定をしている時に、写真のほうに、バッタが梅の木の枝にささっている光景を見つけました。

 「百舌鳥のはやにえ」です。

 百舌鳥は、獲った獲物(虫やカエルなど)を木の枝にさす習性があるようです。後で食べることもあるようですが、そのままにされることも多くあります。

 自然の中では、「食う、食われる」という食物連鎖の光景をよく見ます。

2013/10/20「マレーシアから」

 印南町の農家民泊グループ「いなみかえるの宿」は、12月にマレーシアからの中高生を受け入れることになりました。

 今まで、日本国内や台湾の子ども達を受け入れたことはあるのですが、マレーシアからの子ども達は初めてです。

 マレーシアは、イスラーム教徒が多いと聞きました。きちんとしたお世話をし、日本滞在を楽しんでもらえるよう、マレーシアからの留学生の話を聞く勉強会など、文化や食事についてみんな勉強中です。

2013/9/7「トトロのお風呂」

 一昨日から今朝まで、東京の中学生が農家民泊の修学旅行に来てくれていました。

 来てくれる前日まで、台風の影響で大雨が続いていたのですが、来てくれた日にはカラリと晴れ、稲刈り予定の翌日には、田んぼの土も乾き、稲刈りすることができました。

 とてもタイミングがよく、夜は、天の川だけでなく人工衛星まできれいに見える晴天でした。運よく、ウリボウにも出会いました。

 星空や川などの自然、気候の違い、文化(茶がゆなど。)、すべてに興味を持って楽しんでくれたようです。

 私達も、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。感謝。

 五右衛門風呂も、「トトロのお風呂」とよろこんでくれました。今の中学生にとって、五右衛門風呂は「トトロのお風呂」なんですね。

 

2013/8/25「軽トラで見る花火」

 今日は、7月初めの梅雨明け以来、初めてのまとまった雨が降っています。きゅうりやオクラなどの夏野菜は旱魃でダメになってしまいましたが、里芋やしょうが、さつまいもなどの秋野菜が、この雨で生き返ってくれることを祈ります。

 生き物は、自然の恵みで生かされていることを感じます。

 この夏、紀中地域はほとんど雨が降りませんでした。畑や田んぼはダメージを受けましたし、川は水が減り場所によっては魚やエビが死にました。おかしな気候の変化が起きていると感じます。

 昨夜は、隣の御坊市の花火大会でした。日高川の河川敷で花火が打ち上げられます。去年初めて行ったのですが、河原に軽トラを停め、荷台で花火を見ている人たちがたくさんいたので、今年は私達も軽トラで行きました。あいにくの雨で、車内から花火を見ることになりましたが、晴れていれば軽トラの荷台からゆっくり見られる、とてものどかな花火大会です。

 

 

2013/8/8「気候の変化?」

 今年の夏は、各地での豪雨による被害が報道されています。

こちらは、7月初めの梅雨明け以降、ほとんど雨が降っていません。

 畑には地割れする部分も出てきました。畑に水を入れても、焼け石に水です。

 豪雨の降る地域と旱魃の地域、一昔前にはなかった高温続き。

 農業だけでなく、漁業にも影響(=海にも変化)が出ているようです。

 やはり気候の変化が起こっているのでしょうか?

 今できることは、秋以降の野菜に影響がでないように、畑に水を入れることです。

 

 

2013/6/26「無分別ということ」

 写真は5月に撮影した水菜です。(今はもうありません。)

 春の水菜は黒い小さな虫に食べられることが多いのですが、今年の水菜は大丈夫でした!

 理由を考えてみると、まわりに草がたくさんあり、水菜を虫から守ってくれていたからではないかと思います。

 自然農法では、草を敵視しません。

ゆっくり観察していると、草と一緒にある野菜の芽の成長がよかったり、虫に食べられにくかったりします。

(草に負けて、野菜が消えてしまうことも多いのですが・・・。)

「草はダメ。」、「この虫は益虫。」、「この虫は害虫。」という、人間が勝手に善悪を判断する考えから抜け出さなければならないと感じます。

 「分別がある。」という言葉は、一般的には良い意味で使われます。でも、仏教では、「無分別」が良いとされているようです。

「無分別」とは、物事を「分別」しない(=これは良い、これは悪いという判断や、自己、対象を分けて考えない。)という意味だと思います。

 良い植物、悪い植物、良い生き物、悪い生き物など存在せず、すべてが働きあっているのだと思います。自分も含めた自然全体を見られるようになればと思っています。

 そう言いながら、日々「カナブンに新芽やられたー。」とか、さけんでいるのですが・・・。

2013/6/26 「もちピザ」

 野菜を購入してくださったいる方が、「もちピザ」のお写真を送ってくださいました。感謝。

お餅を使い、フライパンで作られたそうです。

上にのっている葉っぱは、野菜セットでお送りしたお茶の新芽です。

お茶の葉というと、お茶として飲む、天ぷら、かきあげくらいしか思いつかなかったのですが、ピザという使い方があったのですね。

 お餅とお茶の葉。和風で合いそうです。

 オーブンに入れて、少しお茶の葉も焼くとおいしくなるそうです。今年はもう、お茶の新芽がかたくなってしまったのですが、来年作ろうと思っています。

 野菜を使ったいろいろなレシピをお知らせください!

2013/5/29 「いなみ かえるの宿」

 印南町は、和歌山県内外・外国の小中高生の宿泊を、旅館でない一般家庭に受け入れること(農家民泊 いなみ かえるの宿)に力をいれています。うちも声をかけていただき、5月から参加しました。

 先週は、台湾からの高校生が2回(計6人)泊まりに来てくれ、一緒に野菜を収穫したりホタルを見たり、本当に新鮮で楽しい時を過ごすことができました。

 印南町は、周囲の市町村にくらべて知名度は高くありませんが、その分、観光化・商業化されていない自然や昔ながらの暮らしがあります。

(写真はお土産にもらった、壽仙翁です。)

「農家民泊 いなみ かえるの宿」の会のフェイスブックページ

https://www.facebook.com/inami.Kaeruno.yado

2013/5/7「ゴールデンウィーク」

 ゴールデンウィークは、農家民泊開設の準備として、何組かの友人達に泊まりにきてもらっていました。かまどでのご飯炊きや五右衛門風呂の風呂焚き、川釣りなども体験してもらい、アドバイスをもらいました(感謝)。

 5月2日は、もみまきをしました(写真)。冬のあいだに土作りしていた土に、もみ(米)を蒔いていきます。これが発芽して稲の苗になります。今年の稲作りのスタートです。

2013/4/10「山菜を食べる理由?」

 立春の頃のふきのとうから始まり、たらの芽、うど、たけのこ、わらび、ぜんまい、山蕗。春は山菜をおいしくいただく季節です。

 なぜ、春に山菜を食べるのかについては、「春を迎える体には、山菜の苦味が必要。」、「山菜を食べることによって、冬のあいだに体にたまった老廃物を排出する。」など言われています。

 畑の野菜を見ていると、春に山菜を食べるようになったのは、「春に野菜がなかったから。」かなと思います。

 露地栽培では、野菜の種まきができるのは、春と秋だけです。ですから、春に種まきした野菜が5月頃に収穫できるようになるまで、3月・4月頃は、もっとも野菜が少ない時期です。

 昔はハウス栽培の野菜などありません。昔の人は、春に新鮮な野菜がないから、そのままでは食べられない(=アク抜きが必要)山菜も、食べ方を研究したのかな?と思います。

 

2013/3/1「野菜を作っていません。」

 3月になりました。あたたかくなってきたので、そろそろ春の種まきの準備をはじめています。こちらでは、種まきできるのは、春と秋だけです。

 自分達は種をまきます。でも、野菜を作っているのではありません。

 野菜は、太陽の力、空気の力、土の力、水の力、無数の生き物の力、そして野菜自身の力によって育ちます。人にできることはなにもありません。

 鍼灸にもおなじことを感じます。自分が患者さんを治すのではありません。

 自分にできるのは、「ここかな?」と感じるツボに、ちょこっと鍼したり、お灸したり、ちょこっと指圧したりマッサージすることだけです。あとは、患者さん自身が持つ力、とりまく自然の力にまかせます。

 自分にできるのは、「種をまくだけ、ちょこっとツボにはたらきかけるだけ。」だということをいつも意識するようにしたいと思っています。

 

 

2012/2/23「かまどができました」

 かまどでご飯を炊いてもらい、五右衛門風呂を沸かして入ってもらう農家民宿を作りたいと準備中なのですが、かまどがだいたい完成しました。

 煙がなかなか煙突のほうに行ってくれず(=部屋がけむたくなる)、何度も作り直しをしたのですが、やっと、けむくないかまどができました。

 さっそく、羽釜でご飯を炊きました。

 火の力はすごいですね。

2013/2/17「しあわせだな~♪」

 昨日は、暖かくお天気も良かったので、梅畑で梅のお花見をしました。ジュースとおやつを持って、軽トラの荷台で。

 静かで、ぽかぽかと。

 「しあわせだな~♪」と感じました。

 

2013/2/8「春の始まりなんですね。」

 一昨日、ふきのとうを発見しました。先週あたりから、まわりの風景がかわってきました。寒いあいだ見かけなかった草花を見かけるようになり、野菜が急に成長し、地面にひろがって生えていた草が上向きに伸びるようになりました。梅の花も咲き始めました。確実に季節が動いているようです。

 自然にふれる機会が少なかった頃、3・4・5月が春、6・7・8月が夏、9・10・11月が秋、12・1・2月が冬だと単純に思っていました。

 でも、旧暦の始まり、立春のある2月初めはもう春が始まっているんですね!

 

2013/1/20「顔が見えるということ」

 このお正月、野菜を購入してくださっている方々から、たくさんお年賀状をいただきました。感謝。

 ご家族やお子さんのお写真のお年賀状もありました。お写真でないお年賀状の文章にも、お人柄が表れていました。また、野菜を購入してくださっている方々とは、メールでやりとりをしているのですが、メールの文章からお人柄が伝わってきますし、メールで近況をお伝えくださる方もいらっしゃいます。

 購入してくださっている方のお人柄やご家族のことがわかってくると、「根菜がお好きとおっしゃっていたなあ。」とか「お子さんは、この野菜を食べてくれるかな?」とか、購入してくださる方のことを思いながら野菜を育てたり収穫したりするようになります。

 近年、「顔の見える野菜」ということで、生産者の顔写真つきで店頭に並ぶ野菜をよく見かけるようになりましたが、購入してくださる方と生産者双方向に「顔が見える」ということになれば、もっと良いんじゃないかなと思います。またそれは、将来の農業の形であってほしいとも思っています。

 自分達がホームページを作っているのも、自分達の姿や考えが少しでも伝わってほしいという思いからです。

 

2013/1/10「Welcomeです!」

 昨日、「ホームページを見て、以前から気になっていた。」と、わざわざ兵庫県から来てくださった方がいました。

山奥の畑まで歩いてご案内し(道の途中には炭焼き小屋もあります。)、少し畑でゆっくりしていただき、治療も受けていただきました。

 電車でお越しになったので、稲原駅までお迎え・お送りしました。

 今は冬ですので、畑でお手伝いいただける仕事はほとんどありませんが、収穫はしていただけますし、他の季節でしたらもしよければ田んぼや畑の仕事をお手伝いいただけます。また、1月末~2月ころには梅の花見、春には山菜採り、夏は川遊びなどしていただけます。

 自然の中でゆっくりしたいなと思ったら、ご遠慮なくお越しください(事前にご連絡ください。)。Welcomeです!

2013/1/7「しょうがの佃煮」

 おじさんが、新しょうがを使って作った「しょうがの佃煮」を持ってきてくれました。かつおぶしとゴマも入っています。おじさんはこだわって、湯浅(ゆあさ・和歌山県湯浅町)の醤油を使っています。(和歌山は醤油発祥の地です。)

おいしいので、ご飯がすすみます。私は冷え性なので、とくに体が必要としているようです。

(何かを食べたときに体の変化に気をつけていると、その食べ物が自分の体に合っているか合っていないかわかります。たとえば、私は冷え性でかつ胃が弱いので、体を冷やす性質を持つコーヒーを飲むと、手が冷えてくるのがわかります。)

 生のしょうがは、体を冷やす作用があるようですが(あたたかい地方原産の植物のため?)、熱を加えたしょうがは、体をあたためる作用を持つようになります。また胃にも良いようです。

 寒さに弱いしょうがは、11月には収穫を終えないといけないため、新しょうがをそのまま食べられるのは9月~11月くらいです。今年の秋、保存のきく佃煮を作ってみられてはいかがでしょうか?

 

2013/1/6「新年」

 新しい年になりました。今年もよろしくお願いいたします。

 先日、ふと頭に浮かんできたことがあります。

 

 その野菜の1粒の種がもつ力を100%生かせるようにすることが、もっとも良い野菜作りなのではないか。

 それは治療にも共通することで、その人が持つ力(自然治癒力も含め)を最大限生かしてもらえるようにする治療が、もっとも良い治療なのではないか。

 

 畑のことも、治療のことも、ゆっくり精進していきたいと思います。

 写真は、今日の白菜の様子です。少しずつ葉っぱがまいてきました。葉っぱがまいて、霜にあたって甘くなれば(白菜は温度が下がると、「凍らないように!」と糖を作ります)、おいしい白菜です。

 

 

2012/12/27「えひめAI(あい)」

 「えひめAI(あい)」というものがあります。愛媛の曽我部義明さんが作り方を公開されている、ヨーグルト、納豆、ドライイースト、砂糖を原料として発酵させたものです。畑に散布すると、土着微生物による土作りが促進されるようです。

(農薬や化学肥料を使わない農業は、すごく微生物のお世話になっていると思います。)

『現代農業』で知り、本を買って作ってみました。どのような効果があるのか、畑に散布して観察しています。

 「軽トラに黄色いタンクをつんで、ホースをひく」という光景は一般的には農薬散布の光景ですので、農薬散布と間違われないように、「酵素水」と書いてタンクにつけています。

『えひめAI(あい)の作り方・使い方』(農文協)

 

2012/12/26「伝統野菜」

 今年、「大阪しろ菜」、「大和真菜」、「野沢菜」、「三池高菜」など、各地の伝統野菜とよばれる野菜を育ててみました。

 育ててみて感じたことは、伝統野菜とよばれる野菜は、虫に強いということです。うちのような無農薬の自然農法にむいている野菜だと思います。

 あまり流通しない野菜ですが、それぞれの味があり、おいしい野菜です。野沢菜や高菜は、漬物のイメージが強かったのですが、お浸しでもおいしくいただけました。

写真は「大和真菜」です。和歌山ではお雑煮によく使われます。

2012/12/8「仙人風呂」

 和歌山県田辺市本宮町の川湯温泉にある「仙人風呂」が今年もオープンしたようです。広い川自体が温泉になります。2月末までだそうです。

 熊野の山や空に囲まれた温泉です。入浴には水着が必要です。

 自然豊かな、和歌山県の熊野地方を訪問されてみてはいかがですか?

熊野本宮観光協会

http://www.hongu.jp/onsen/kawayu/senninburo/

2012/11/30「薪ストーブ」

 先週から、治療所待ち合いの薪ストーブに火を入れています。写真でストーブ手前に見えるものは、着火剤としての、すぎの落ち葉です。

 火があると、やはり人はほっとした気持ちになるようです。火の力もかりて、患者さんから深い話をきけるようにしたいと思います。

2012/11/20「甘いもの」

 数日前から、主人がひどい腰痛です。鍼や灸、指圧などをして、その日は軽減するのですが、まだ腰の奥に痛みがあるようです。

 腰痛の原因は、「重いものを持った」、「同じ姿勢で仕事をした」などの筋肉の問題以外に、原因がいくつかあります。

 「甘いものを食べすぎた」、「肉や油っこいものの食べ過ぎで腸の状態が悪い」、「便秘」、「冷え」などです。このようなことが原因の場合、鍼や灸、指圧などで筋肉の状態を整えてもすぐ痛みが戻ります。

 主人の場合、最近、白砂糖を使った甘いお菓子を食べ過ぎたことが原因のようです。

 リラックスしたい時など、甘いものを少し摂ることは有効です。でも、摂りすぎは腰痛、体のだるさ、胃の不調などを引き起こすので注意してください。

2012/11/9「しょうがの収穫」

 今日は、しょうがをすべて収穫してしまいました。

しょうがはもともとあたたかい地域の植物なので、寒い時期に霜にあたってしまうと傷むためです。収穫したしょうがは、低温にならないようにして保存します。

 乾燥させたしょうがや、熱を加えたしょうがは体をあたためますが、生のしょうがは体を冷やすと言われます。生のしょうがが体を冷やすのは、本来あたたかい地域の植物だからなのかなと、しょうがを収穫しながら考えていました。

 今年できたしょうがは、新しょうがです。新しょうがを育てるために植えた、「親しょうが」が、土しょうがやひねしょうがといわれるものです。

2012/11/4「こんにゃく作り」

 こんにゃくを作りました。いつもは外で、薪をたいて大掛かりにこんにゃく作りをするのですが、今回は台所でこんにゃく作りができるかどうかためしてみました。畑から収穫したこんにゃく芋をミキサーですりつぶすところから始め、無事にこんにゃくになりました。こんにゃくは、ゆでると体積が大きくなるため、鍋からあふれそうになっていますが。

2012/10/22「さといもご飯」

 今が旬の野菜を挙げるとすると、さといもと生姜が筆頭です。

さといもは、煮物やけんちん汁によく使われますが、こんにゃく・油揚げなどと炊き込みご飯にしてもおいしくいただけます。

 生姜は、露地栽培では今が旬です。だんだんと気温が下がって体が冷えやすい時期に、体を温める作用を持つ生姜が旬であることに、自然の不思議を感じます。

2012/10/14「舌をみがく」

 「舌をみがく」というタイトルですが、歯ブラシで舌苔をみがくことではなく、舌の感覚をみがくことについて書きたいと思います。

 あまり外食をしません。というのも、外食の料理を食べるとき、野菜について一つ一つ、「この白菜はまだ甘味が出てないなあ。」とか、「この豆は旬じゃないなあ。」とか、知らず知らずチェックしてしまうからです。

 普段、送料まで負担していただいて野菜を購入していただいているので、畑で作った野菜について、必死に味を感じようとするクセがついているからだと思います。もっと舌の感覚をみがきたいと思っています。

 ちなみに、鍼灸では、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、気を感じる感覚を使って患者さんを診断します。

 

 

2012/10/8「秋の畑になりました」

 山間地のこちらの地方は、朝晩、冷えるようになってきました。畑の風景も、半月ほど前とがらっとかわりました。

 きゅうりなどの夏の野菜は姿を消しました。オクラも成長が遅くなってきました。モロヘイヤは台風で倒れました。

 そのかわり、夏の間は暑さや虫のために存在しなかった葉物が少しずつ成長してきています。大根も成長中です(写真)。

 さつまいもも大きくなってきました。でもまだ、でんぷんが糖にかわっていないようで甘さがありません。

 野菜のことではありませんが、涼しくなってから、クモがあちらこちらに巣を張るようになりました。結構、強い糸です。

2012/9/28「イネハチ」

 先週、「イネハチ」しました。秋の気候になって湿度が下がり、干していた稲がよく乾燥してきたためです。

 「イネハチ」とは、干していた稲を、ワラと米粒に分ける脱穀です。今は、大型コンバインで、脱穀しながら稲刈りする場合が多いようですが、昔ながらの稲を干す方法は、稲を干しているあいだに、稲全体の栄養が米粒に移っていくような感じがします。

 ワラは、田んぼの栄養分にするため、田んぼに残してきました。

2012/9/13「五右衛門風呂の釜」

釜を取り外しているところです。

薪の火で中の水を沸かす一方、入ったときに熱い釜で火傷しないようにする。設置の仕方にも、昔からの知恵がつまっているんですね。

2012/9/13「もみじ寺のもみじさん」

 昨日から今日にかけて、兵庫県豊岡市の頼光寺さんでお世話になってきました。

 五右衛門風呂を薪でわかす農家民宿を準備中で風呂釜を探していたところ、鍼灸学校の先輩(お寺の娘さん。先輩と言っても私よりかなり若いです。)のお寺にある釜をいただけるということで行ってきました。

 お寺で大事に使われてきた釜を、今度は和歌山で活かしたいと思います。

お寺のブログ「もみじ寺のもみじさん」 http://ameblo.jp/s-tomoyo/

豊かな自然と家族と檀家さんに見守られる、お寺の黒柴犬・もみじさんを主人公とする、おだやかで、ゆっくりとした、ユーモアあるブログです。

(写真は頼光寺のみなさん)

 

 

2012/9/3「稲刈り」

 今日から、稲刈りを始めました。手で稲刈りをしています。こちらの地方では、8月末から稲刈りシーズンです。稲穂がたれてくると毎日のようにイノシシや猿が出現するので、早く刈り取ってしまうのです。

 

 小さい頃に読んだ昔話が印象にのこっています。

あるお百姓さんの家に、お侍さんが来ました。お百姓のおじいさんは、お侍さんにお茶を出したり、親切にもてなします。でも、お侍さんが、米俵に腰かけた途端、自分より「身分」の高いお侍さんを叱りつけます。

びっくりして、なぜ叱られたのか尋ねるお侍さんに、おじいさんは話します。

天の恵みがあり、人の手がかけられ、はじめて米ができるということを。

 

 太陽、雨、土、風、虫、微生物、・・・という自然に恵まれ、土作り、苗作り、田植え、草取り、水の管理、・・・という人の手がかけられてはじめて一粒の米はできます。

 

 

 

2012/8/20「かぼちゃいろいろ」

 夏もそろそろおわりに近づいてきたので、畑のかぼちゃをほとんど収穫してきました。

 かぼちゃはとても生命力が強く自分の場所以外にもどんどん伸びていくので、かぼちゃ近くに植えていた野菜が、かぼちゃのつるに負けてしまいました。きゅうりネットにもたくさんかぼちゃがぶらさがっていました・・・。

 写真は収穫したかぼちゃです。普通のかぼちゃ、小さいかぼちゃ、まるいかぼちゃ、細長いかぼちゃ、ピーナッツバターかぼちゃ(ひょうたん型のかぼちゃ)、そうめんかぼちゃ(黄色い細長いかぼちゃ)など。

 冬至にお届けできるように、保存方法を工夫中です。

 まだ畑にはジャンボかぼちゃが残っています。ジャンボかぼちゃを植えたものの、ダンボール箱に入るサイズではないので、どうやってお送りするか思案中です・・・。

そうめんかぼちゃピーナッツバターかぼちゃ

2012/8/2「うちのマスコットキャラクター」

 鍼灸学校の友人である日高美幸さんに、うちのマスコットキャラクターを描いていただきました。感謝。

 「しろの部屋」(画集)をご覧ください。

2012/7/31「雨乞いしたい!」

 こちらはこのところ何日も、雨がまったく降りません。里芋の葉が茶色くなってきたので、エンジンポンプで小川から水を汲み上げ、畑に入れました。「雨乞い」をしたい気分です。

 畑で野菜を作っているというと、「水やりがたいへんでしょう!」とよく言われますが、うちでは普段はまったく水やりをしていません。土に保水力があるから、また野菜が十分に根をはっているから、水やりしなくても、雨だけで十分野菜は成長します。

 でも、この晴天続きではさすがに畑に水を入れました。水やりのポイントなのですが、少しだけの水やりでは、かえって野菜が「しなっ」となってしまいます。水をやるなら、たっぷりあげてください。

2012/7/28「うちの治療所」

 うちの治療所について書きます。うちの治療所は築50年以上の木造の建物です。中は、主人が治療室にリフォームしました。

 周囲は360度、山に囲まれています。エアコンはつけていません。窓をあけると風が通っていきます。

 うぐいすをはじめとする鳥の声、虫の声、小川の音が聞こえています。

 ベッドに横になって、自然の風をうけ、自然の音を聞いていると、自然の気によって元気になっていると思います。

 治療というのは、心身を、自然に合わせて生きられるようにすることだと思っています。

2012/7/26「ミヤマクワガタ」

 昨日、朝起きてすぐ、山にクワガタを見にいきました。

クヌギの木にいました。ミヤマクワガタです。「深山(ミヤマ)クワガタ」と書くそうです。

 写真を撮った後は、木の根元に返してきました。やはりクワガタは虫かごの中より、自然の中にいるほうがいいと思うからです。

 「やはり野に置けれんげ草。」という気持ちです。

2012/7/21「きけんなにおい」

 夏休みシーズンになりました。山に行ったり、自然の中で遊ぶことも多いと思います。

 そこで、自然の中で気をつけてほしいにおいについて書きます。山や草むらで、古い機械油のようなにおいがしたら、そこにマムシ(このへんでは「はび」とよびます。)のいる可能性があります。気をつけてください。

 古い機械油のにおいといってもわかりにくいと思うのですが、好きか嫌いかで分類すると、嫌いなにおいになると思います。たぶん祖先からの記憶がDNAに刻まれているのかなと思います。

2012/7/18「天の川」

 梅雨が明けました。日中は日差しがきつく、暑い毎日となりました。

でも、夜、空を見上げるときれいに天の川が見えています。

まわりにほとんどあかりがないからきれいに見えるんですね。

星空を見上げ、広い宇宙に心を放つ時間。楽しいです。

2012/7/8「初夏ですね」

 一昨日から、みょうがの収穫をはじめました。やはり初夏ですね。

みょうがは主に、山の畑で作っています。みょうがはほとんど土にうまっていて、先のとんがった部分だけ地上に出ています。その先っぽを見て、根元側の方向の見当をつけて、土の中にナイフを入れて切り取ります。

さっそく、てんぷら、梅酢漬けでいただきました。もうすこし暑くなったら、そうめんに入れます!

2012/7/4「梅ジュース」

 梅の季節が終わりました。完熟の梅を使い、梅ジュースを作りました。材料は、梅と砂糖だけです。

 梅と砂糖をビンに入れると、翌日あたりから、泡が出てきます。発酵です。発酵が起こるのは、自然界にはいろんな菌が存在し、それが梅についているからです。

 目に見えない無数のものが存在し、互いに影響を与えている自然の世界を垣間見ているようです。

 畑の近況。まだ若いのですが、枝豆やとうもろこしができ始めてきました。うさぎや鳥(もちろん虫も)にねらわれているので、早めから収穫しています。かぼちゃはかわいい実ができはじめています。トマトの実は大きくなっていますが、まだ青です。

2012/6/19「キャベツできました」

 今日は、台風が接近しており、写真は2、3日前の晴れた日のものなのですが・・・。

 キャベツができました。昨年秋は、キャベツの種を蒔くのをあきらめたのですが、野菜をご購入くださる方からキャベツのご要望が多かったので、キャベツを作ることにしました。

 今の時期にキャベツができるかどうか心配だったのですが、できました。

 2月末に種を蒔いたので、3か月半かかってここまで成長したことになります。この3か月半のあいだ、太陽の光をうけ、土から栄養をもらい、水(雨)や空気にめぐまれ、土の中や地上のいろんな生物のはたらきをうけ、時には青虫にかじられながら、成長したんですね・・・。

 葉物など短期間でできる野菜もありますが、多くの野菜は、何か月も自然のめぐみを受けてできたものなんですよ。

2012/6/11「梅の出荷・販売開始」

 予想より早く梅が色づき、梅の出荷・販売を開始することになりました。 

 写真は今日の梅の写真です。無農薬では、どうしても実の上の部分に黒い斑点がついてしまします。梅の状態を正直にお伝えし、理解していただくために写真をのせました。

 見た目は良くないのですが、梅酒用にも、梅エキス用にも、梅干し用にも、何の問題もありません。

 一般に売られているような「きれいな梅」を作ろうと思えば、何度も農薬で消毒しなければなりません。

 逆に言えば、見た目を少しがまんすれば、安全な梅を食べることができるということです。

 梅や野菜にかぎりませんが、「見た目」より「中身」を見ることが大事じゃないかなあと日々考えています。梅(青梅)

2012/6/10「米作りについて」

 写真は田んぼの中の草をとる道具です。今年から、米作りも完全に、無農薬・無化学肥料の自然農法にしたいと考えていたのですが(去年までは土にまくタイプの除草剤のみ使っていました。)、草取りに失敗して収穫ゼロになるのを避けるため、一番下の段の田んぼのみ除草剤を使うことになりました。(※2013年以降、完全に無農薬・無化学肥料栽培です。除草剤も不使用です。)

 今年はいろいろな方法で草取りの方法を研究し、来年から全部の田んぼを自然農法にできるようにしたいと考えています。

 一般的に、無農薬の米があまり販売されていないのは、田んぼの草取りがたいへんだからだと思います。草が生えていると、稲が草に負けて(草に養分をとられる、草のほうが大きくなると日が当たらない、水温もさがる、・・・)成長しない可能性があります。また、草が生えていると機械で稲刈りができず手で刈らなければなりません。除草剤を使わない(=無農薬)となると、すべて草を手や道具で取っていかなければなりません。

 写真のうち、アルミのものは、田んぼの中を押して歩いて使います。歯のようなものが回って草を根から掘り起こします。もう一つの道具は畑用ですが、これも草の根を土から掘って水に浮かせるために使っています。

 

2012/6/6「みつばち入ってくれました。」

春の初め、手作り蜜箱を山のあちらこちらに置きました。今日、そのなかの1つに、みつばちの群れが入ってくれているのを見つけました!我が家の今年のはちみつ確保です!

2012/6/5「時報の音楽」

印南町では、朝の7時30分、午前11時、夕方6時(冬は5時)に時報がありますが、その時報が童謡です。

今なら、朝は「われは海の子」、昼は「みかんの花咲く丘」、夕方は「朧月夜」です。定期的に童謡がかわっていきます。

印南町は農家が多いから、畑仕事をしている人に、ご飯や家に帰る時間を知らせるために始まったものかなと思います。

時報をきくたび、すごく懐かしい気持ち、やさしい気持ちになります。役場の人に感謝。

印南町に来たら、時報の音楽をきいていってくださいね。

2012/6/4「かぶと虫」

うちでは化学肥料を使わないので、鶏糞や、植物を発酵させたものを肥料として使っています。畑の一角に、刈り取ったススキを細かく切ってチップにしたものを積み上げているのですが、そこにかぶと虫やクワガタが卵を産むようで、今の時期は幼虫やサナギがいます。成虫になるのが楽しみです!

6月に入ったので、梅のなり具合を見てきました。先日の雹(ひょう)の影響も受けずに順調に大きくなっているようなので、青梅の予約受付を開始しました。ただ、やはり農薬を使わないぶん、黒い部分があったり、見た目は「きれい」ではありません。

一般的に、梅酒や梅ジュース用に青い梅が売られているようです。でも、実際は、梅酒や梅ジュースも、青い梅より完熟の梅を使ったほうが、梅のエキスや風味が出る感じがします。

2012/6/3「ホタル」

一昨日の夜から、家の前の小川の上をホタルがとんでいます。気温が高くなったために成虫になったようです。

「もっとホタルを見たい!」と、川の上流のほうに車で足をのばしました。山のほうに行くと、途中で鹿やうさぎを何度も見ました。ナイトサファリ状態です。この日はであいませんでしたが、普段はたぬきや穴熊、アライグマも出現します。昼間は猿も見かけます。

でもこれは「自然が豊か」という状態ではなく、「山の生態系(植物も含め)が崩れている」状態のようです。

2012/5/28「田植え」

今日は、田植えをしました。機械で植えられなかったところは、後日、手で植えます。米も自然農法(無農薬・無化学肥料)です。

今のところ、米は自家用だけですが、イノシシ・鹿対策をして、田んぼを増やしたいと思っています。

山からの冷たい水が良いこと、昼と夜の寒暖差があることで、このあたりのお米はおいしいんです。

田んぼには、たくさんのおたまじゃくしが泳いでいます(それをねらう蛇も泳いでいました!)。

 

2012/5/25「まくわうり植えました」

「まくわうり」の種をポットに植えていたのですが、成長してきたので、畑に植え替えました。

「まくわうり」はメロンの親戚のような、黄色い甘い瓜です。でも、メロンよりあっさりした甘さで、夏に食べるのにぴったりです。

2012/5/17「シロの近況」

最近のシロの様子です。シロは山に連れて行ってもらい、遊んでくるのが好きです。先日山に行ったとき、ダニがたくさんいる所に入ってしまったらしく、ダニにたくさん食いつかれた状態で帰ってきました。

山にはイノシシや鹿がいます。そして、イノシシや鹿の血を吸うダニがいます。ダニは血を吸ってお腹いっぱいになると動物から離れ、またお腹がすくと通りがかった動物にくっつきます。

ダニは全身を使って動物の皮膚に食い入るので、ひっぱっても取れません。

たくさんのダニに食いつかれて弱っていたシロですが、ダニも離れ、ようやく元気になってきました。

大きくなって、家からはみ出て寝ています。くびが凝るらしく、マッサージすると喜びます。

2012/5/14「畑の近況報告」

雨が降ってくるとの予報だったので、今日はさつまいもの苗を植えました。

先日植えた里芋は小さな芽が出てきています。

先週からニンニクの収穫が始まりました。ニンニクは、収穫した後、乾燥させるため、出荷までにかなり重さが減ります。玉ねぎの収穫も始まりました。玉ねぎも収穫後、つるして乾燥させます。

ジャガイモは花が咲いています。収穫はまだのようです。

キャベツは少し大きくなって葉っぱが巻いてきたのですが、大きな青虫が出現し、キャベツによってはスジだけ状態です・・・。冬のあいだは虫を見かけなかったのですが、春になってからは、青虫、かたつむりが野菜を食べているようです!

大根も大きくなっています。昔は冬の大根しかなかったようですが、今は暖かい時期にできる大根もあります。

草に埋もれていたニンジンは、草取りのかいもあってか、葉が青々としげってきました。土の中は見えませんが。

豆類では、うすいエンドウが収穫できるようになりました。うすいエンドウはハサミで収穫すると傷むので、手でひっぱって収穫します。ひっぱる方向が違うといくらひっぱってもとれません。結構、コツがいります。豆ごはんがおすすめです。

その他、レタス、ごぼう、かぼちゃ、葉物等も順調です。

山の方では、山蕗が伸びてきました。ミツバも大きくなっています。ミョウガも成長中です。

梅の実もできてきています。梅も自然農法(無農薬・無化学肥料)です。

 

 

 

2012/5/8「茶摘み」

今日は、茶摘みをしました。黄緑色のお茶の新芽を摘んで、蒸して、揉んで、干しました。いなかの生活は風流(?)です。

こちらでは、あちらこちらでお茶の木を見かけます。お茶の木は薬として日本にもたらされたそうですが、やはり同様の理由であちらこちらに植えられていったのではないかと思います。

2012/5/6「木酢液」

近所の炭窯で炭を焼いていらっしゃる方から、木酢液をいただきました。和歌山は昔から備長炭が焼かれています。

木酢液は炭を焼くときにとれる液体です。下さった方は、有害な物質が出る初めや終わりの液はとらない等、かなり研究されている方です。

アトピーや水虫、冷え性等に効くそうです。また虫除けとして農業にも使うことができます。

さっそく、お風呂に少し入れました。お風呂から出た後、確かに体がぽかぽかしていました。

すごい力を持ったものが、自然の中にはたくさんあります。

2012/5/6「稲の芽がでました」

先々週、種をまいた稲の芽がでてきました。田んぼはもう水をはっています。もうすぐ田植えです。

最近、へびをよく見かけると思ったら、カエルをねらっているんですね。5月に入り、へびいちごを見かけるようになりました。

2012/4/29「ごんぱち初成功」

写真は、イタドリ(こちらの地域ではゴンパチとよびます。)という山菜です。

生でかじると少々すっぱくて、おやつになります。こちらの地域ではこのゴンパチをたいておかずにします。

でも、たき方が難しいことで有名です。コツがわからないと、酸っぱかったり、ドロドロにとけてしまいます。

コツは、濃い目の出汁を作って、そこに皮をむいたゴンパチをサッと放りこむことだと聞いたので、先日やってみたのですが、酸っぱさがとれずに失敗でした。

一旦、塩漬けにする方法が簡単だと聞いたのですが、手間がかかりそうなので、いろいろ調べてみました。

「皮をむいたゴンパチをサッと茹でる。」→「流水に一晩ほどつける。」という方法を試してみたところ、見事に酸っぱさが抜け、おいしい煮物ができました。

今年はもうゴンパチの季節が終わりなので、来年はたくさんゴンパチ料理を作りたいと思います。

先週、籾まきをしました。田植えは5月半ばの予定です。

 

2012/4/23「畑の近況」

昨日は、ニンニクのトウを初収穫し、早速いただきました。ニンニクのトウは、ニンニク収穫の直前に伸びてきます。5月に入るとニンニクが収穫できそうです。たまねぎも、もうすぐ収穫です。

露地栽培では冬の間は種をまけないため、春先は野菜の種類が少なかったのですが、暖かくなってから種をまいた野菜が育ちつつあります。ほうれんそう、小松菜、はつか大根、小かぶ、水菜、うまい菜・・・。先日植えかえたレタス、キャベツ、ニラも順調のようです。「おもしろそう!」と植えたサラダごぼうや、ジャガイモも地上部が育っています。人参はまだまだ小さい芽なので、収穫はいつになるかわかりませんが、うすいエンドウがネットの高さに到達しました。先週はサトイモを植えました。

かぼちゃのふたばや、ミョウガの葉も出てきました。

成長がはやいということは、トウ立ち(花が出てきて、種を残そうとすること。)して、かたくなるのがはやいということでもあり、種をまくタイミングを試行錯誤中です。

山ではたけのこが顔を出す一方、わらびやぜんまいはそろそろ終わりです。うどは、かたい大木になりつつあります。もうすぐ、ふきの季節です。

野菜が育つだけでなく、冬のあいだは姿を見せなかった虫も出現してきました・・・。

春はいろんな生き物が動きだします。今日は、へび、とかげ、うさぎ、アナグマに遭遇。

(写真は発送する野菜を洗っているところ)

2012/4/18「川又観音(かわまたかんのん)」

今日は、川又観音の会式の日で、餅まきもあり、行ってきました。

餅まきがあるということは、前もって地元や関係の方が餅をついて準備してくれているということです。感謝。

川又の観音様(印南町川又)は印南町から龍神にぬける所にあります。滝がすごくきれいです。一度、お参りに行ってみてください。

2012/4/18「お金ではかれないもの」

にんじんの種をまき芽がでてきたものの、草の芽も大量に出てきてにんじんが負けそうなので、にんじんの根を動かさないように気をつけながら、今日は草を切っていました。中央より上がbefore、下がafterの状態です。

もし街に出て、草とりにかかったのと同じ時間何かアルバイトしたとしたら、そのお金で何十本というにんじんを買えると思います。でも、採れたてのおいしいにんじんは食べられません。

きれいな空気、山に囲まれた環境、静かな時間(でも昼は鳥の鳴き声と川の音、夜はカエルの鳴き声と川の音というBGMつき)、日々刻々とうつりかわる風景、きれいな星空、山に行けば山菜があり、畑を作れば新鮮な有機野菜食べ放題、川や海で釣りをすれば新鮮な魚・・・。いなかにはお金という基準でははかれない豊かさがたくさんあります。

2012/4/17「元気になりますよ!」

うちの治療所に来てくださる患者さんは、おうちの農業の手伝いをされている女性の方の割合が高いのですが、その方たちが口をそろえておっしゃるのが「百姓はたのしい!」ということです。

毎日変化し、成長していく野菜を見ていると本当に元気になります。茎が伸びて花が咲いていく「トウだち」は少々困りますが、「トウだち」も野菜の成長の過程ですよね。

今、元気ない方!プランターでもいいから、ぜひ野菜の種をまいて育ててみてください。元気になりますよ!

今日は、黄色い花が咲き始めたブロッコリーを刈り取りました(→土に埋めて肥料に)。さといもの植え付けもしました(写真)。

2012/4/11「苗の植え替え」

今日は雨でした。天気予報で今日が雨だと出ていたので、昨日、レタス、ほうれん草、ちんげん菜、キャベツなどの苗の植え替えをしました。露地栽培では冬のあいだは種まきをできないので(→したがって春は野菜の種類が少なくなってしまいます。)、3月に入ってからいろんな野菜の種まきをしたのですが、その芽が大きくなってきたので。

苗の植え替えは、ちゃんと苗が根づくように、雨の日の前にします。天気(=自然)に応じて毎日の野菜作りをするので、天気や気温、風、・・・に敏感になっていきます。

2012/4/9「レクリエーションの季節」

春はレクリエーションの季節です。山に行けば、今は、わらび、ぜんまい、ごんぱち(イタドリ)、そしてもうすぐ蕗、・・・と山菜採り。海に行って貝採り。

楽しみと食糧確保(?)をかねています。こういうと、縄文人のようですね・・・。

2012/4/5「西神ノ川、満開です」

うちの近くの桜。西神ノ川の桜は今、満開です!

山には、わらび、ぜんまい、ゴンパチ(イタドリ)も出てきています。

2012/4/4「日の岬」

日の岬(日高郡美浜町)にお花見に行きました。桜と、ずっと遠くまで見える海がきれいです。四国も見えます。

地元の方(?)が草刈りをしてくださっているようで、座ってお花見ができました。感謝!

2012/4/3「うちの畑の特徴(?)」

うちの畑に遊びに来てくれる人達からよく聞かれる感想があります。それがうちの畑の特徴かなと思いますので、書いてみます。

・「てんとう虫がたくさんいる(春)。」

・「クモがたくさんいる。」畑にクモがたくさんいます。農薬を使わない→虫がいる→クモが虫を食べる・・・ということなのかなと思います。

・「畑に草がたくさんある。」野菜が小さい時期で草に負けそうな場合は、草をとりますが、それ以外は草をそのままにしています。草をそのままにしておくと野菜にいいことがたくさんあります。1.虫は好きな野菜を匂いで探してくるようなのですが、草があったり、いろんな野菜を一緒に植えていると、虫に見つけられずにすみます。虫にとって野菜より好きな種類の草があれば、草のほうに行ってくれます。2.野菜や草の根のまわりには、それぞれ違う菌類がいるようです。1つの野菜だけ栽培すると特定の菌類だけが多くなり、病気に弱い野菜になります。でも他の野菜を一緒に植えたり、草があったりすると、土中にもいろんな菌類が存在してバランスがとれるようです。3.そのほかにも、いろんな草が生え、いろんな生き物(地上の虫も土中の虫も)が存在することで、なにかバランスがとれているようです。

畑も、人の体も、「バランス」が重要なことかなと思います。

 

2012/4/1「旬の旬」

春はわけぎの旬です。「ぬた」などにしていただいていましたが、わけぎもそろそろかたくなってきました。本当に野菜がおいしい時期は10日前後しかありません。ですから、隔週で野菜をお届けしていると、1度本当においしい時期にお届けできるかどうかです。

スーパーでは、日本全国から(最近は外国からも)来た野菜がいつも同じように並んでいると思いますが、自然な状態で育つ野菜は次々に移り変わってゆくんですよ。

2012/3/29「こんにゃく植えました

こんにゃく芋を植えました。手作りこんにゃくは本当においしいです。遊びに来てくれた人にもこんにゃくを作りをして食べてみてほしいと思っています。

こんにゃく作り

2012/3/28「釣りに行きました」

印南漁港の波止でアジが釣れるとの情報を聞き、釣りに行きました。波止の足下のサビキ釣り。アジは釣れず、小サバとイワシが釣れました。

内臓だけ取ってまるごと唐揚げし、畑のネギ、水菜とマリネにしていただきました。

印南は磯釣りもできますよ。

2012/3/24「アーモンド」

一見、桜のように見えますが、アーモンドの花が咲きました。こちらは桜ももうすぐ満開です!

2012/3/23「旬のものをいただく意味」

先日、野菜を購入してくださった方(鍼灸師さん)がメールをくださったのですが、その中に「旬の野菜をとることで季節と一緒に体も寄り添っていくんだなって」という一文があり、ハッと気づかされました。

東洋医学の古典では、自然と調和して生きることの大切さが説かれています。「旬の野菜をとる」→「季節に体が寄り添う」→「自然と調和する」。旬の野菜をいただくことが、自然に調和する手段の一つなんですね。

なぜ旬の野菜をとることが大切なのか、はっきり気づいていませんでした。気づかせてくださって、感謝!

 

2012/3/20「わけぎ」

今、ちょうど、わけぎが旬です。「ぬた」などにして食べます。ねぎと似ていますが、育て方がねぎと違います。ねぎは種から育てるのですが、わけぎは球根のような株を「分けて」植えて増やします。「分けて」植えるから「分葱」と書いて、わけぎと読むんです。

 

2012/3/19「イノシシと花粉症」

土日になると、荷台に猟犬を数匹のせた軽トラが何台か家の前を通っていきます。帰りには、荷台にイノシシが横たわっていることもあります。ハンターです。

都会の人にはピンとこない話かもしれませんが、今、山の近くの土地では、イノシシよけの電柵なしでは、畑で何も作物が作れない状態です。かなりの労力を、畑仕事ではなく、電柵を作ることや管理に費やしています。

無農薬・無化学肥料だと、畑にミミズがたくさんいるので、よけいに掘り返されます。たいへんな状況です。

イノシシに怒りが向けられていますが、ひっかかりも感じます。確かに、イノシシや鹿、うさぎのために、たいへんな状態です。

ハンターを否定するつもりはありませんし、イノシシや鹿が減ると実際、畑は助かります。

イノシシや鹿が畑に出てきて荒らす(イノシシや鹿の立場からは食物を探す)ようになった原因は、戦後の植林、人が減ったこと、・・・いろいろあるようです。

春になると、山の木から黄色い花粉が飛んでいるのが見えます。花粉症も、戦後植林された杉やひのきが、輸入材が入ったことなどで、ほったらかされていることが一因です。

イノシシや、杉・ひのきの木に怒りを向けるだけでなく、背景、本当の問題点を見ることも必要ではないかと感じます。

 

2012/3/13「たくあんを漬けました」

先日収穫して干していた大根がしんなり乾いてきたので、今日はたくあんを漬けました。市販の「つけもの粉」を使いたくないので、自家製ウコン粉末を色付けに入れました。柿の皮を乾かしたものがあるとよいのですが、秋に用意していなかったので、今回はウコンを使いました。どんな味になるか楽しみです。20kg×2樽漬けました。こうして作るたくあんは発酵食品です。(たくあんを漬ける

 

2012/3/9「春の体調」

春は、長引く風邪をひいたり、体調を崩しやすい時期です。暖かくなるのにどうしてなのか?

春は自然が一気に成長する時期です。それに合わせて人間の身体も変化しないといけません。でも体力がおとろえていると、身体の変化がゆっくりなため、自然が成長するスピードに追いつかず、自然と身体の間に差ができてしまいます。この差が、体調を崩す原因です。

甘いものや身体を冷やすこと、無理な生活習慣で、身体を余計に弱らせないことが大事です。また、ふきのとう、菜花、よもぎという春の苦い野菜を摂ることは身体の変化のたすけになります。

 

2012/3/5「びわ茶作り」 

花粉症の主人のために急遽、びわ茶を作っています。「びわ茶=花粉症の薬」と考えているわけではないのですが、体質改善の一環として。他に、納豆を食べる、決明子(けつめいし・本当のハブ茶)を煎じて飲むなどして、腸をきれいにしようとしています。

びわの葉を収穫する時期について、いろんな考え方があるようですが、私は「栄養が実にまわる時期以外ならいいかな。」と思っています。びわ茶を作る時には、葉の裏の毛をしっかり取り除くことが大切です。この作業がかなりたいへんです。私は手拭いで、葉脈の区画ごとにこすっています。また都市部のびわの葉は空気の汚れもついているので、表も裏もしっかりと洗ってください。

 

 

2012/3/1「花粉」 

暖かくなり、まわりの山の杉の花粉が黄色く煙のように見えるようになりました。花粉症の主人にとってはつらい季節になったようで、「鍼灸で治してくれ!」と言っています。でも、スナック菓子を食べ、ジュースを飲みながらそんなこと言われても無理です。確かに鍼灸は花粉症の症状をおさえる効果があります。でも食事や生活習慣を変えて、体質を変えないと、本当には治りません。腸内はきれいか、皮膚も体内の良くないものを排泄できる状態か、甘いもので体を弱らせていないか、などなど・・・。

 

2012/2/27「大根の季節が終わりです」 

たくあん漬け用に大根をたくさんひいて干しました。そろそろ大根にトウがたってかたくなり、大根の季節が終わるからです。暖かくなると、大根の中央に、花のつく茎が伸びてきます。そうなると根のほうもかたくなってきます。

大量に大根を収穫したら、地上部が2つにわかれている大根(田畑の風景2)が1つありました。どうして2つになったのかわかりませんが。

根の部分が二股になっている大根はよく見かけると思いますが、うちの大根は二股になったものがほとんどありません。大根の根が下に伸びていって、肥料にあたるとそれを避けるために二股にわかれると言われることもあります。

大根に限らず、冬の野菜から春の野菜に移りかわっていく時期です。

 

2012/2/22「田んぼの土つくり」 

春の田植えに向け、冬の間に田んぼの土作りをしています。1月に鶏糞を入れた田んぼに苦土石灰を入れました(田畑の風景2)。昨年刈り取った藁は外に持ち出さず、田んぼに残しています。

野菜にも共通することですが、化学肥料を使えば確かに楽だと思います。でも化学肥料を使わずに、手間をかけて土作りから行うことで、育ってくるものは全然違うんです。

 

2012/2/20「籾殻(もみがら)」 

昨日、私は鍼灸の勉強会に行き、主人は春・夏にむけての野菜の種まきをしました。ごぼう、大根、キャベツ、ネギ、・・・。種をまいた畑には籾殻をかけています(田畑の風景2)。水分を保つためと、保温のためです。野菜は種まきのタイミングが大事です。たとえば、白菜は葉が巻いているものがおなじみだと思いますが、種まきのタイミングが少しずれるだけで葉が巻きません。今、気候が昔と違ってきていて、夏が長く、そうして冬になる(=秋が短い)という感じなので、秋にまく野菜(キャベツなど)のタイミングが難しくなっています。

2012/2/18「圏外解消」 

家は携帯の電波が届くのですが、山のほうの畑は「圏外」です。軽トラの上に置いた補助アンテナと、着信音を大きくするためのスピーカーを携帯につなぎ、やっと「圏外」が解消できました。携帯にとらわれているようですが、鍼灸の電話が入るので・・・。

2012/2/15「鳴る腹にたたりなし」 

こちらの地方では、「鳴る腹にたたりなし」という言葉が古くからあります。「お腹が鳴っていたら健康だ。」という意味です。

鍼灸をしていると、お腹が「グルッ、グルッ」と鳴ってきます。お腹のかたさがとれて、お腹に気が通ったと考えます。とてもよいことです。また、指でツボをさわった時に、お腹が「グルッ」となることもよくあります。身体が、「このツボだ!」と治療点を教えてくれていると私は考えています。

「鳴る腹にたたりなし」。お腹が鳴るようなやわらかいお腹は健康。昔の人は身体のことをよくわかっていたんですね。

2012/2/11「じゃがいもを植えました」 

今日はじゃがいもを植えました。まず、種いもを切って、切り口に灰or石灰をつけます。切り口を下に向けて(=芽を上向きに)植える方法が一般的ですが、切り口を上にして(=芽を下向きに)植えたほうが良いという考え方もあります。丈夫な芽だけが生えてくるようにするためです。今日は、水はけのことも考え、切り口を上向きから少々傾けて植えました!冬眠中のトノサマガエルを掘り返してしまい、また土をかけました。

2012/2/6「自分のペースではなく」 

先週雪が積もりました。凍っているときに収穫すると、野菜を傷めることになるので、発送を待っていただきました。雨の日に収穫すると野菜が傷みやすいので、雨の日も収穫できません。

早く成長してほしい!と思っても、寒さが続くと成長してくれません。「この野菜は○月に収穫できると本に書いている!」と言っても野菜は聞いてくれません。どんなに焦っても野菜は成長してくれません。寒いからといって、あたたかい水なんか撒いたら、温度差でダメになります。人間のペースを主張するのではなく、自然のペースにあわせていくんです。

 

2012/2/6「大根の季節」 

昨日、大根の収穫に行ったとき、「大根もそろそろトウたってくるなあ。」と主人が言いました。どういうことなのか・・・。春が近づくと、大根の葉の中央から茎が伸びてきて白い花が咲き、種ができます。次の世代を残します。このように地上が成長してくると、根の部分が食べるにはかたくなっていきます。大根の季節が終わるのは、春になっていくことでもあるんです。

菜花やちんげんさいも春になると花を咲かせて種を作っていきます。土地がやせている場所ほど、花の時期が早いんです。子孫を残そうとするんですね。

フキノトウやツクシ(=子孫を残すためのもの)も、肥えた土地よりやせた土地に生えるんですよ!

 

2012/2/3「緑のじゃがいも」 

おでんの材料になる野菜を探していたら、倉庫の入り口に、コンテナいっぱいに入ったじゃがいもがありました。おでんに入れようかと思ったのですが、あまりに緑なのでやめました。あとで主人に訊くと、植えるためのじゃがいもでした。倉庫の入り口に置いているのは、日光にあてて、緑にするため。なぜ緑にするのかというと、ネズミに食べられないようにするためだと(じゃがいもの緑は有毒なので食べられません。)。昔の人の知恵ですね!

 

2012/2/1「ナメクジはいません!」 

先日、ある方が野菜の注文をくださったときに、「ナメクジがいても気にしないので大丈夫です!」と書いてくださっていました。でも、うちの野菜にナメクジはついていませんので安心してください。畑でもナメクジを見かけません。

 家庭菜園をされている方の中には、無農薬だとナメクジがたいへんと思っていらっしゃる方が多いのではないかと思います。私の実家の父も無農薬で畑をしてくれていましたが、野菜にも畑にもナメクジが大量にいました。キャベツや白菜を洗うと、葉を1枚剥く毎にナメクジが数匹いて、手はヌルヌル、台所の流しはナメクジだらけになり、正直「スーパーの野菜が買いたい!」と思っていました。

 でも、ナメクジがいるのは、(化学)肥料の与え過ぎというサインです。肥料の与え過ぎは野菜自体の病気の原因にもなります。

 家庭菜園でナメクジに悩んでいらっしゃる方。一度、肥料の量を少なくしてみてください。

 

2012/1/31「花咲かじいさん考」 

昔話の花咲かじいさんは、「枯れ木に花をさかせましょうー。」と灰をまきます。小さい頃は、その灰を魔法の一種かと思っていましたが、灰は草木灰というれっきとした肥料なんです。草木灰はリン酸やカリウム、カルシウムという、植物に必要な成分を含んでいます。またアルカリ性なので、酸性に傾いている土壌を調整する効果があります。うちでは、草木灰をまきますが、苦土石灰もつかいます(農薬・除草剤・化学肥料は全く使いませんが、鶏糞と苦土石灰は使っています。)。苦土石灰(カルシウム、マグネシウム)もアルカリ性で、酸性土壌を調整します。酸性雨の畑への影響は現にあります。

 

2012/1/30「薪ストーブ君」 

薪ストーブについてよく質問されるので、我が家の薪ストーブ君について書きます。我が家の薪ストーブ君はホームセンターで5千円弱で買ってきたものです。薪ストーブに煙突(同じくホームセンターで調達。)をつけ、部屋の中を通して外に出し、煙は外に出します。煙突の中を暖かい空気が通るので部屋が暖まるしくみです(びわエキス温熱療法のページに煙突の写真があります。)。薪ストーブのページ。

2012/1/29「鳥の毛」 

山道に鳥の毛が散乱していました。たぶん、何かに食べられたのだと思います。ハイ(ハヤ)釣りの毛鉤を作るために拾ってきました。まだ毛鉤の手作りの経験はないのですが・・・。

2012/1/28「春に」 

ふきのとうを見つけました。寒い日もありますが、自然は確実に春に移行しているようです。空気にもなんとなく春を感じます。

2012/1/27「千両の剪定」 

今日は千両の剪定をしました。千両はお正月の生花なので12月に切って出荷するのですが、年が明けると次の正月にむけて千両の剪定をします。千両はもともと、山の木陰に自生する植物なので、「千両小屋(黒いシートのようなもので覆っています。)」の中で、あまり陽があたらないようにして育てます。グーグルマップなどの航空写真で印南町の山のほうを見ると、黒く見える部分がたくさんあるかと思いますが、それが千両小屋です。

私は印南町に来るまで、千両のことは全く知らなかったし、見たこともないと思っていました。でも、お正月に実家に帰り、お墓参りに行くと、まわりに千両をお供えしているおうちがポチポチありました。人間の目って、興味がないものは見えていない(=自分の感覚を100%信用してはいけない。)んですね。

 

2012/1/25「春にむけて」 

今日は、春に野菜を植える場所の土作りをしました。土作りは、発酵させた鶏糞をまいて土をかぶせていきます。

「無農薬=虫食いの野菜」というイメージがあるかもしれませんが、そうではありません。虫が食べるのは、弱い野菜や、肥料をやりすぎた野菜です。強い野菜に虫はつきません。強い野菜をつくるために、土作りはとても大切です。

2012/1/25「ポルトガルの田舎」 

鍼灸学校の先輩でポルトガルで鍼灸師をしていらっしゃる方(女性)が、ホームページを見てメッセージをくださいました。西神ノ川は「ポルトガルの田舎」に似ているそうです。自分の住んでいるところが、おしゃれに思えてきました。

今日は朝から、さつまいもをアルミホイルに包んで薪ストーブの上において焼き芋にしました。さつまいもは昔から、農家の床下に「いもつぼ(サツマイモのページに写真を載せています)」というスペースを作って、籾殻に埋めて保存されてきました。うちは今でもこの方法です。さつまいもは寒さにあたると傷むためです。また籾殻は温度調整のため以外に、「チュー」が歩きにくくするためでもあるようです。

 

2012/1/24「びっくりさせてごめんなさい。」 

先日、東京に住む、少林寺拳法部時代の同期が野菜を注文してくれました。サトイモなどの芋類は洗うと早く傷んでしまうため、あえて土つきで送ったのですが、このサトイモが、土つきサトイモを初めて見る奥さんを困らせてしまったようです(申し訳ない!)。確かに、畑からそのまま送る野菜は都会の人をびっくりさせてしまうこともあると思います。大根は葉にたくさん栄養があるため葉つきでお送りしていますが、大根の葉を料理したことがない方も多いかもしれません。野菜をお送りするときに、野菜の洗い方、下処理方法、レシピ例などを書いた説明書をつけて、野菜のことをいろいろお知らせしたいと思います。ホームページの方にも各野菜のページに書いていきます。アドバイス感謝!

 

2012/1/15「餅まき」 

今日は、地元のお薬師さんの餅まきでした。昨日、公民館で餅つきをしてまるめました。今日は、お薬師さんの前でお経をあげたあと、餅やお菓子をまき、みんなで拾いました。餅まきには、他に嫁いだ人も子供を連れて帰ってきます。和歌山では各地で餅まきが行われます。

お薬師さんの薬師堂ですが、以前はたくさんの仏様をおまつりしていたそうですが、盗難にあい、今はお薬師さんを含め、わずかの仏様しかいらっしゃいません。地元の人が信仰してきた仏様・・・、帰ってきてほしいと思います。

 

 

2012/1/8「気候の違い」 

今朝、印南漁港まで、釣りを見に行ってきました。山あいの地域の気候と沿岸部の地域の気候の違いを感じました。山の方は風はないけど日が射さない。海の方は日は射すけど浜風が強いということかなと感じました。午後、以前お世話になっていた鍼灸の勉強会の先輩がバイクで遊びに来てくれました。

 

2012/1/5「雪」 

朝起きたら、雪が少々積もっていました。部屋を強力にあたためるために、薪ストーブの上に鍋をかけています。網をのせ、ボールで蓋をすると蒸し器です。そのうち、「あんまんはじめました」と看板をあげるかもしれません。

2012/1/4「仙人風呂」 

今日、本宮のおじいちゃんのところに行く途中、川湯温泉の仙人風呂に寄りました。仙人風呂は冬のあいだ、川の一部を囲って温泉にしているもの。水着がないと入れないので、足湯をしました。川がそのまま温泉。おすすめです。

 

2011/12/30「水を大切に」 

昨晩、お風呂に入っていると途中から水もお湯も出なくなった。原因は井戸の水がなくなったことだった。最近、雨が降らないことも原因。今は、水道をひねれば水が出る時代だけど、少し前までは水は貴重な存在だった。水を大切にしないといけないことを再認識。今日は餅つき。最近、星空がきれいです。

 

2011/12/26「ショウガ湯」 

今日も雪がちらついていた。あまりに寒いのでショウガ湯を作る。材料は買った乾姜の粉末(ショウガを蒸して乾燥させたもの。烝す(=熱を加える)という工程が加わっているため、乾燥させただけの乾生姜より、体を強力に温める。)、葛粉、自家製ハチミツ。

体の芯から冷え性の私はたくさん飲めるけれど、あつがりの主人は少ししか飲めない。体は必要なものを欲するようになっている。

ショウガ湯を飲んだ後、指先も温まってくるのを感じた。ショウガの粉末も自分で作れるようにしたい!

2011/12/25「びみょうなホワイトクリスマス」 

昨晩から雪の降っている音がしていた。朝起きると畑に少し雪が積もり、びみょうなホワイトクリスマス。寒いからみんなで薪ストーブにあたっている。おとうさんがシロに、七輪で肉をたいてあげている。肉というのは、もらった猪の肉。

2011/12/22「お日さんが二時半に去(い)ぬ。」 

二時半になると急いで洗濯物を取り込まないといけない。家の前の山が高く、二時半になると日がかげるため。漁師町で生まれ育った自分にとってはカルチャーショック。

 

2011/12/21「気が見えた」 

朝、外に出ると空気がぼんやり見えた。「自分にも『気』が見えるようになった???」とドキドキしていたら、薪ストーブの煙突から出る煙のためにぼやけているだけだった。目には見えないけれど、山に囲まれたこちらの(空)気は、明らかに都会のものと違うのは感じる。

 

2011/12/20「鳥の相談」 

今日は鳥がたくさん鳴いていた。主人が、「寒くなる前には鳥が相談する。」と言った。そうかもしれないなあ。

 

2011/12/17「たくあん」 

今日はおばあちゃんがたくあんを漬けたので教えてもらった。干した大根に、ヌカと塩とタカノツメをまぜたものをかけていく。3年くらいたつとおいしいそう。時間がゆったりながれている。

 

2011/12/9「猿の鳴き声」 

山でよく猿がないていた。「ウワー。」というような声。ヨモギを煎じて飲むとお年寄りの体臭(おしっこのにおいも)が消える、ギシギシの根は水虫に効くという話を聞いた。研究しようと思う。自分は水虫ではないけど・・・。